外壁塗装の塗り方の種類は?それぞれの特徴や塗料の種類を詳しく解説
外壁塗装を考える際、どの塗料を選ぶかはとても重要です。塗料には様々な種類があり、それぞれ耐久性・コスト・特徴が異なります。この記事では、外壁塗装の塗り方の種類について解説します。それぞれの特徴や、塗料の種類を詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
外壁塗装の塗り方の種類
外壁塗装の塗り方の種類は、以下の3つです。
- 刷毛塗り
- ローラー塗り
- 吹き付け塗装
刷毛塗り
刷毛塗りは、昔から使われている基本的な塗装方法で、職人が手作業で塗料を塗り込んでいきます。特に、細かい部分や複雑な形状の外壁に適しており、ムラが少なく丁寧な仕上がりになるのが特徴です。また、塗料の密着性が高いため、耐久性にも優れています。ただし、作業に時間がかかるため、広範囲の塗装には向いていません。
ローラー塗り
ローラー塗りは、一般的な外壁塗装で最も多く採用される方法です。専用のローラーを使って塗料を均一に塗布するため、仕上がりが安定しやすく、比較的簡単に作業ができます。また、塗料の飛散が少ないため、周囲への影響を抑えながら施工できるのもメリットです。デメリットとしては、凹凸の多い外壁や細かい部分には向いていないため、刷毛塗りとの併用が必要になることがあります。
吹き付け塗装
吹き付け塗装は、スプレーガンを使って塗料を霧状に噴射しながら塗装する方法です。塗膜が均一になりやすく、ツヤのある美しい仕上がりが期待できます。また、作業スピードが速いため、広範囲の塗装に適している方法です。吹き付け塗装には、以下3種類の仕上げ方があります。
- リシン仕上げ
- スタッコ仕上げ
- 吹き付けタイル仕上げ
リシン仕上げ
リシン仕上げとは、上塗り塗装材に小さな石を混ぜて一緒に吹き付ける方法です。砂壁のような仕上がりになり、艶はありません。
スタッコ仕上げ
スタッコ仕上げは、壁面に厚みをもたせ、重厚感を演出する方法です。壁面はザラザラした手触りで、凹凸感があります。
吹き付けタイル仕上げ
吹き付けタイル仕上げは、下塗りをした後に取材を吹き付けて模様を出し、最後に上塗り塗装で仕上げる方法です。一般的には、中塗りと上塗りで異なる塗材を使用します。
外壁塗装の塗料の種類
外壁塗装で主に使われる塗料の種類は、以下の5つです。
- アクリル塗料
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
アクリル塗料
アクリル塗料は、低価格で手に入るのが最大のメリットです。発色が良く、カラーバリエーションが豊富なため、デザイン性を重視する方にも適しています。ただし耐久性が低く、5〜7年で再塗装が必要になることが多いです。そのため、短期間で色を変えたい方や、コストを抑えたい方におすすめです。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、弾性がありひび割れしにくいのが特徴です。また、密着性が高いため、複雑な形状の外壁にも適用しやすいメリットがあります。耐久性はアクリル塗料より高く、耐用年数は8〜10年です。しかし、近年ではより耐久性の高いシリコン塗料が主流となり、ウレタン塗料の使用頻度は減少しています。
シリコン塗料
シリコン塗料は、耐久性と価格のバランスが良く、最も一般的に使用されている塗料です。耐候性や防汚性に優れており、10〜12年の耐久性を誇ります。また、親水性があるため、雨で汚れが流れやすく、外壁を清潔に保ちやすいのもポイントです。コストを抑えつつ、長持ちする塗料を選びたい方に適しています。
フッ素塗料
フッ素塗料は耐久性が非常に高く、15〜20年持つのが魅力です。撥水性が高いため、汚れが付きにくく、美観を長く維持できます。そのため、ビルや高層マンションなど、頻繁なメンテナンスが難しい建物にも採用されることが多いです。ただし、価格が高く初期費用が多くかかるデメリットもあります。長期的な視点で、メンテナンス費用を抑えたい方には最適です。
無機塗料
無機塗料は、ガラスやセラミックなどの無機成分を含み、紫外線や雨風に非常に強いのが特徴です。耐久性は20年以上と、他の塗料と比べても圧倒的に長持ちします。また、燃えにくい特性もあるため、防火性を重視する建物にも適しています。ただし、コストは高めで、施工業者によって仕上がりに差が出ることもあるため、依頼先は慎重に選びましょう。
用途に応じて外壁塗装の塗り方を選ぼう!
外壁塗装の塗り方には「刷毛塗り」「ローラー塗り」「吹き付け塗装」の3種類があります。外壁の状態や仕上がりの希望に応じて、最適な塗装方法や塗料を選んでください。