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無機塗料の特徴は?塗装に使うメリット・デメリットを併せて紹介

ペンキを塗る職人

 

数ある塗料の中でも、無機塗料は革新的な選択肢として注目を集めています。本記事では、無機塗料の特徴を徹底解説します。無機塗料を使うメリットとデメリットも併せてお伝えするので、塗装工事を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むための時間:5分

無機塗料とは

無機塗料は、無機化合物を主成分とする特殊な塗料で、無機系材料の優れた特性を活かした塗装材料です。セラミックやガラス質の成分を含み、無機系の原料から生成される塗料であり、従来の有機塗料とは異なる独自の性能を発揮します。

 

建築材料の表面保護において、優れた機能を持つ革新的な塗装技術として認識されています。なお、無機塗料の耐用年数は、一般的に20年~25年ほどといわれており、長持ちする点も人気を博している理由の1つです。

無機塗料と有機塗料の違い

無機塗料と有機塗料は、主成分と性能に違いがあります。無機塗料はシリコンやセラミックといった無機物を主成分とし、紫外線や酸性雨への耐性が高く、劣化しにくい特徴があります。そのため、耐久性や防汚性能が求められる場所に適しています。一方、有機塗料は樹脂などの有機物を主成分とし、柔軟性に優れ、豊富な色や仕上がりが選べる点が魅力です。

 

ただし、有機塗料は紫外線による劣化が早く、定期的なメンテナンスが必要です。無機塗料は耐久性を重視する用途に、有機塗料はデザイン性やコストを重視する用途に適しているため、使用目的や環境に応じて選択しましょう。

無機塗料を使うメリット

無機塗料を使うメリットとして、以下の点が挙げられます。

 

  • 耐候性に優れ寿命が長い
  • 汚れに強い
  • 耐火性や耐熱性が高い
  • 紫外線や酸性雨に強い
  • メンテナンス頻度が少なく済む

 

詳しく見ていきましょう。

耐候性に優れ寿命が長い

無機塗料は、耐候性に優れた特性を持つため、塗膜が長持ちします。外壁や屋根に塗装することで、日光や雨風によるダメージを軽減し、美しい外観を長期間維持することができます。特に、紫外線に対する耐性が高いため色褪せが少なく、塗り替えの頻度を減らすことが可能です。

汚れに強い

無機塗料は防汚性能に優れており、汚れが付着しにくいという特徴があります。塗膜の表面が滑らかであるため、ホコリや泥などが付いても雨で洗い流されやすい点は大きなメリットです。そのため、建物の外観を清潔に保つことができ、定期的な清掃の負担も軽減されます。

耐火性や耐熱性が高い

無機塗料は、耐火性や耐熱性にも優れています。高温や火災に対する耐性があるため、防火性能が求められる建物には特におすすめの塗料です。また、温度変化に伴う劣化が少ないため、長期的な耐久性を発揮します。

紫外線や酸性雨に強い

無機塗料は、紫外線や酸性雨といった過酷な環境要因に対する耐性が非常に高いのが特徴です。外壁や屋根を効果的に保護して劣化を最小限に抑えられるため、建物全体の寿命を延ばす効果が期待できます。

メンテナンス頻度が少なく済む

無機塗料を使用することで、メンテナンスの頻度を減らすことが可能です。塗膜が高耐久であるため、劣化や汚れの発生を抑えられる点が多く選ばれている理由です。塗り替えや補修の手間を大幅に削減でき、長期的なコストパフォーマンスも優れています。

無機塗料を使うデメリット

無機塗料を使うデメリットとして、以下の点が挙げられます。

 

  • 初期費用が高い
  • 塗膜が硬い
  • 色や仕上がりの選択肢が少ないこともある
  • 施工に専門的な技術を要する
  • 一部の下地材との相性が悪い

 

それぞれの内容を解説します。

初期費用が高い

無機塗料には、初期費用が高いというデメリットがあります。有機塗料と比較すると、材料費や施工費が割高になるため、予算に余裕が必要です。しかし、長寿命であることを考慮すると、長期的なコストパフォーマンスは良好だといえます。

塗膜が硬い

無機塗料の塗膜は硬いため、柔軟性に欠けることがあります。そのため、建物が地震や振動による動きを受けると、ひび割れが生じるリスクがあります。無機塗料の特性を十分に理解し、適切な下地処理を行うことが重要です。

色や仕上がりの選択肢が少ないこともある

無機塗料は、色や仕上がりの選択肢が制限される場合があります。特にデザイン性を重視する場合には、有機塗料が適していることもあるため、使用目的に応じた適切な選択が必要です。無機塗料を選ぶ際には、仕上がりイメージを事前に確認しておきましょう。

施工に専門的な技術を要する

無機塗料の施工には高度な技術が必要であり、経験の浅い業者では期待した結果が得られない可能性があります。施工前の十分な準備が、塗装の仕上がりを大きく左右します。適切な塗膜を実現するためには、信頼性の高い業者に依頼することが大切です。

一部の下地材との相性が悪い

一部の下地材は無機塗料との相性が悪く、密着性が低下することがあります。下地材との相性による不具合を防ぐためには、施工前に下地材との適合性を十分に確認することが必要です。

無機塗料の価格相場

コストと書かれた虫眼鏡

 

無機塗料の価格相場を、以下のパターンに分けて紹介します。

 

  • 外壁塗装での費用目安
  • 屋根塗装での費用目安

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

外壁塗装での費用目安

無機塗料を使用した外壁塗装の費用は、1平方メートルあたり約4,000円~6,000円程度が一般的です。材料費と施工費を含めた価格ですが、建物の規模や劣化状態によって変動することがあります。耐久性を重視したい場合には、初期投資は大きくなりますが適切な選択肢となるでしょう。

屋根塗装での費用目安

屋根塗装に無機塗料を使用する場合、費用は1平方メートルあたり約5,000円~7,000円が目安となります。屋根は高所にあり傾斜があるため、作業員の安全確保のための設備や足場が必要です。また、外壁よりも作業の難易度が高くなるため、施工費が上昇します。

 

また、他の塗料と比較した場合にも高く感じるかもしれませんが、屋根は耐久性と防汚性能が求められる箇所なので、初期投資をしても質の高い塗料を選びましょう。

無機塗料を選ぶ際の注意点

無機塗料を選ぶ際には、以下の点に注意してください。

 

  • 建物や使用環境に適した製品選び
  • 塗装面の下地処理が重要
  • 信頼できる業者を選ぶ

 

詳しく解説します。

建物や使用環境に適した製品選び

無機塗料には耐候性や耐久性の高い製品が多いですが、建物の使用環境によって最適な製品が異なります。例えば、海沿い地域では塩害に強い塗料を、湿気の多い地域ではカビに強い特性を持つ塗料を選びましょう。また、塗装の目的によっても選ぶ塗料が変わるため、事前に環境や目的を把握し、それに合った製品を選んでください。迷った場合には、信頼できる専門業者に相談することをおすすめします。

塗装面の下地処理が重要

無機塗料の性能を十分に発揮させるためには、塗装面の下地処理が非常に重要です。下地に汚れや劣化部分が残っていると、塗料の付着力が弱くなり、剥がれやムラの原因となります。施工前には、洗浄や補修を徹底的に行い、適切な状態で塗装を進めることが必要です。基本的な失敗を防ぐためにも、必ず専門家に依頼してください。

信頼できる業者を選ぶ

無機塗料は高性能である分、施工には専門的な知識と技術が求められます。不適切な施工を行うと、塗料の特性が十分に活かされず、期待した耐久性が得られない可能性があります。そのため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。業者選びの際には、実績や口コミ、保証内容を確認し、慎重に検討しましょう。

無機塗料のメリットとデメリットを把握しよう

無機塗料は、建築物の長期保護と美観維持において、非常に優れた塗料です。高い初期投資を伴いますが、長期的な視点では経済的な選択肢となります。本記事で紹介したメリットとデメリットを理解し、自分のニーズや予算に合った最適な選択をしてください。

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