【外壁・屋根塗装】ウレタン塗料とは?メリット・デメリットを解説
自宅の塗装をリーズナブルに済ませようとした際、ウレタン塗料を検討する方も多いのではないでしょうか。ウレタン塗料は、中間レベルの性能とコストの低さから消費者に人気の塗料です。本記事では、ウレタン塗料の特徴やメリット・デメリットを解説します。塗料をどれにしようか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ウレタン塗料とは
ウレタン塗料は、ポリウレタン樹脂を主成分とする塗料で、外壁や屋根など建物の表面を保護するために使用されます。柔軟性が高く、光沢感が得られる特性があるため、多様な用途に対応できる塗料です。耐久性や耐候性は一部の高性能塗料に劣りますが、費用が安く済む点が大きなメリットです。
ウレタン塗料の成分と役割
ウレタン塗料に含まれるポリウレタン樹脂は、柔らかさと強度を兼ね備えた素材です。この成分が塗膜に適度な弾力性を与え、ひび割れを防止する役割を果たします。また、塗料の主成分である樹脂に加え、顔料や溶剤などが配合されているため、色合いの安定性や作業性が向上しています。
ウレタン塗料を使うメリット
ウレタン塗料を使うメリットは、以下の通りです。
- 柔軟性が高い
- 塗りやすくきれいに仕上がる
- コストが比較的安い
- 光沢が出る
- 幅広い素材に対応できる
それぞれの内容を解説します。
柔軟性が高い
ウレタン塗料の塗膜は非常に柔軟で、建物が膨張や収縮を繰り返す場合でも追従しやすい特徴があります。柔軟性が高いことで、ひび割れや剥離のリスクが軽減される点は大きなメリットです。
塗りやすくきれいに仕上がる
ウレタン塗料は塗装作業がしやすい塗料として知られており、細かい部分や曲がった面でも均一に塗ることができます。そのため、見た目の仕上がりが美しいという点でも高い評価を得ています。
コストが比較的安い
ウレタン塗料は、高性能なシリコン塗料やフッ素塗料に比べて価格が抑えられており、予算を重視する方には特におすすめです。施工費用を抑えたい場合には、候補に加えてみましょう。
光沢が出る
ウレタン塗料を使用すると、表面に美しい光沢を与えることができます。ツヤのある仕上がりにしたい場合には、おすすめの塗料です。
幅広い素材に対応できる
木材や金属、コンクリートなど、多くの素材に使用できる点もウレタン塗料の特徴です。そのため、外壁だけでなくフェンスや手すりなどの塗装にも利用できます。
ウレタン塗料を使うデメリット
ウレタン塗料を使うデメリットは、以下の通りです。
- 耐候性が低い
- 紫外線に弱い
- 耐久性が他の塗料に比べて短い
上記の内容を、詳しく解説します。
耐候性が低い
ウレタン塗料は、シリコン塗料やフッ素塗料と比べると耐候性が劣ります。そのため、紫外線や風雨による劣化が早く、塗り替えの頻度が高くなる傾向があります。
紫外線に弱い
ウレタン塗料には、紫外線による影響を受けやすい性質があります。長期間日光にさらされる部分では、色褪せや塗膜の劣化が進行しやすい点に注意しましょう。
耐久性が他の塗料に比べて短い
ウレタン塗料は、塗装後の耐久年数が一般的に5年~7年程度とされています。これは高耐久性塗料に比べて短いため、長期的なメンテナンス計画を立てる際には慎重な検討が求められます。
ウレタン塗料の価格相場
ウレタン塗料の価格相場を、以下のケースに分けて解説します。
- 外壁塗装での費用目安
- 屋根塗装での費用目安
それぞれの内容を見ていきましょう。
外壁塗装での費用目安
外壁塗装にウレタン塗料を使用した場合の費用は、1平方メートルあたり約1,500円~2,500円程度とされています。他の塗料と比べると安価なので、予算を抑えたい方にとって魅力的な塗料です。
屋根塗装での費用目安
屋根塗装の場合、ウレタン塗料の費用相場は1平方メートルあたり2,000円~3,000円程度です。外壁に比べて若干高めとされる理由は、屋根は外壁に比べて紫外線や雨風の影響を受けやすく、さらに施工自体が難しいためです。それでも、シリコンやフッ素塗料よりは低価格で済むケースがほとんどです。
ウレタン塗料が選ばれるケース
ウレタン塗料が選ばれるのは、以下のケースがあります。
- 一時的な塗り替えが必要な場合
- 細部や曲面への塗装が求められる場合
詳しく解説します。
一時的な塗り替えが必要な場合
短期間の使用を前提とした建物や、数年後に大規模な改修を予定している場合には、コストパフォーマンスの高いウレタン塗料が選ばれます。
細部や曲面への塗装が求められる場合
ウレタン塗料は作業性に優れており、細かい部分や曲面に対してもきれいに塗ることが可能です。そのため、特に複雑な形状の建物や装飾が多い箇所で重宝されています。
ウレタン塗料の特徴を知り、塗装プランを立てよう
ウレタン塗料は、柔軟性や作業性に優れ、コストも抑えられる点で魅力があります。ただし、耐候性や耐久性が劣るため、用途やメンテナンス計画を考慮して選ぶことが大切です。
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