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シーリング工事の費用相場は?工法の違いや費用を抑えるコツも紹介

シーリングの工事費用を計算するイメージ

 

建物の気密性や防水性、耐震性能を保つ重要な役割を持つシーリングは、劣化すると機能を果たせなくなるため、定期的にメンテナンスをする必要があります。また、劣化症状が見られた場合は、早急に補修工事を検討しましょう。本記事では、シーリング工費が必要となるケースと、工事方法別に費用相場を紹介します。

この記事を読むための時間:3分

シーリング工事が必要となるケース

シーリングの補強工事が必要となるケースは、以下の3つです。

 

  • メンテナンスの目安時期が近づいている
  • シーリングにひび割れ・破断が見られる
  • シーリングの剥離・欠落が生じている

メンテナンスの目安時期が近づいている

一般的にシーリングの耐用年数は5年~10年といわれています。そのため、施工から7年~10年程度を目安に、補強工事を行う必要があります。ただし、耐用年数内でも異常が見られた場合は、早急に補修工事を依頼するべきです。

シーリングにひび割れ・破断が見られる

シーリングは、経年劣化によりひび割れや破断が生じます。地震などの自然災害でも不具合が生じるおそれがあるので、注意が必要です。

シーリングの剥離・欠落が生じている

シーリングのひび割れや破断を放置すると、剥離や欠落につながります。剥離や欠落は、施工不良や外壁とシーリング材の相性が悪かった場合に生じるケースがあります。

シーリング工事の費用相場

シーリング工事の費用は、工法によって異なります。ここからは、工法別にメリット・デメリットと費用相場を解説します。

 

  • 打ち替え(先打ち)(後打ち)
  • 打ち増し

打ち替え

既存のシーリング材を剥がして、新しいシーリング材を充填する方法が「打ち替え」です。打ち替えは、外壁塗装をする前にシーリング材を充填する先打ちと、塗装した上から充填する後打ちの2種類があります。メリット・デメリットが異なるため、打ち替えを検討している場合は、総合的に判断して最適な方法を選ぶことが大切です。

先打ち

先打ちは、外壁の塗装をする前にシーリング材を充填する工法です。シーリング材の上から塗装するため、外観を統一できる、シーリングの劣化を防ぐといったメリットがあります。費用は1平方メートルあたり900円~1,200円です。

後打ち

後打ちは、外壁塗装を行った後にシーリングを施す工法のことです。塗装剤との相性を考えなくても良いメリットがある一方、コーキング材が紫外線や雨風にさらされるので、先打ち工法と比べると劣化しやすいデメリットがあります。後打ち工法の費用相場は、1平方メートルあたり900円~1,200円です。

打ち増し

打ち増し工法とは、既存のシーリングの上から新たなシーリングを充填する方法です。元のシーリングを撤去する手間が省けるうえに、追加するシーリングの量も少なく済むため、1平方メートルあたり500円~900円程度と、コストを抑えられるメリットがあります。ただし、元のシーリングの状態が悪いと、上塗りした部分が剥がれてしまうおそれがあるので、施工前にシーリングの状態を見極めることが重要です。

シーリング工事の流れ

シーリング工事は、以下の流れで進みます。

 

【打ち替え工法の場合】

 

  1. 既存のシーリング材の除去
  2. 目地の清掃
  3. マスキングテープによる養生
  4. バックアップ材の挿入とボンドブレーカーの取り付け
  5. プライマーの塗布
  6. シーリング充填
  7. ヘラ押し仕上げ
  8. 完了

 

【打ち増しの場合】

 

  1. 充填箇所の清掃
  2. マスキングテープによる養生
  3. プライマーの塗布
  4. シーリング充填
  5. ヘラ押し仕上げ
  6. 完了

シーリング工事の費用を抑えるポイント

シーリング工事にかかるコストを抑えるポイントは、以下の3つです。

 

  • シーリング工事と外壁塗装工事を同時に行う
  • 自治体の補助金制度を利用する
  • 複数の業者に相見積もりを取る

シーリング工事と外壁塗装工事を同時に行う

シーリング工事と外壁塗装をセットで行うことで、足場設置にかかる費用を抑えられます。また、工事の時期を合わせることで、メンテナンスのタイミングを見逃しにくくなります。

自治体の補助金制度を利用する

自治体によっては、外壁塗装やシーリング工事などリフォーム工事を行う際に補助金を受け取れるケースがあります。対象条件は自治体によって異なりますが、工事費用の20%~25%、あるいは10万円~20万円の助成を受けられる可能性があるため、工事前に補助金制度を利用できるか問い合わせておきましょう。

複数の業者に相見積もりを取る

複数の業者から相見積もりを取ることで、工事費用を比較することができます。業者を選ぶ際は、費用面だけでなく、施工実績やアフターサービス、担当者の対応などを含めて総合的に判断することが大切です。

シーリング工事はコツを使って費用を抑えよう

建物の気密性や防水性、耐震性能を保つためは、定期的にシーリングのメンテナンス工事を行う必要があります。シーリング工事は打ち替えと打ち増しの2種類があり、それぞれメリットとデメリット、費用相場が異なるため、外壁の状態に合った工法を選ぶことが大切です。

 

工事業者を選ぶ際は、複数の業者から相見積もりを取り、費用やサービス面をしっかり比較して検討しましょう。また、外壁塗装と同時に行う、補助金制度を利用するなど、コストを抑える工夫を講じることが大切です。

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