外壁に穴が開いてしまったら?穴のサイズ・状態別に補修方法を紹介
物がぶつかったり、ビスやネジを取り外した後であったり、外壁に穴が開く原因はさまざまです。穴が小さいからと「このくらいなら問題ないだろう」と放置すると、甚大な被害につながるケースもあるので、注意が必要です。本記事では、外壁に穴が開いた際に放置すると危険な理由や、補修方法を紹介します。
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目次
外壁に穴が開く原因
外壁に穴が開く主な原因には、以下の3つが挙げられます。
- 自然災害・外部要因
- 施工不良
- 設備の取り外し
自然災害・外部要因
台風や地震など自然災害が起きた際、強風で飛んできたものがぶつかったり、振動に壁が追従できなかったりして、外壁に穴が開いてしまうことがあります。自然災害は避けられませんが、穴が開かないように予防はできます。重いものや硬いものを外壁の近くに置かない、台風が近づいたらものを屋内にしまうなど、対策を講じておきましょう。
施工不良
外壁に直径1mm~2mm程度の小さな穴(ピンホール)がプツプツと開いている場合は、施工不良が原因の可能性があります。外壁を塗装する際、下地の処理不足があったり、塗料の濃さが不適切だったりすると、ピンホールが発生します。
設備の取り外し
設備を取り付ける際、外壁にネジや釘を打ち込む場合があります。設備を取り外した後は穴を放置せず、すぐに対処しましょう。
外壁の穴を放置すると危険な理由
外壁に開いた穴は、小さなものでも放置すると建物に悪影響を及ぼすおそれがあります。ここからは、外壁の穴を放置すると危険な理由2つを解説します。
- 雨水や湿気が侵入する
- 建物の外観が悪くなる
雨水や湿気が侵入する
外壁の穴は放置すると、雨水や湿気が外壁に侵入しやすくなります。水分が塗装の内側に入り込むと、塗装の膜の剥がれを引き起こします。さらにダメージが内部の構造まで至ると、外壁全体の腐食が起こるため、早めの対処が必要です。
建物の外観が悪くなる
外壁に穴が開いている状態では、建物の見栄えが悪くなってしまいます。また、放置した穴から雨水や湿気が外壁に入り込むと、外壁の表面にシミやカビが現れるケースがあります。外観が悪くなるだけでなく、安全性や資産価値が下がるため、注意が必要です。
【穴の大きさ・状態別】外壁の補修方法
外壁に開いた穴の補修方法は、穴の大きさや状態によって異なるため、まずは状況を確認しましょう。
- ネジ穴程度
- 直径1cm以上
- 割れを伴っている
ネジ穴程度
ネジ穴程度の小さな穴であれば、自身で補修が可能です。必要な道具類はホームセンターなどで数千円で揃えられます。
用意するもの
- コーキング材(耐久性や耐湿性に優れたもの)
- コーキングガン
補修方法
- コーキング材のノズルの先端をカットする
- コーキング材をコーキングガンにセットする
- ネジ穴にノズルを入れる
- 少しずつ様子を見ながら、隙間ができないようにコーキング材を注入する
直径1cm以上
穴の直径が1cm以上の穴は、パテとヘラを使って補修します。パテとヘラはホームセンターなどで数千円程度で購入できますが、きれいに仕上げるには技術が必要です。修繕が難しいと感じた場合は、業者に相談しましょう。
割れを伴っている
比較的小さな穴でも割れを伴っている場合、外壁の内部も雨水や湿気で傷んでいる可能性があります。また、自身で補修しようとして割れを広げてしまうおそれもあるため、無理に直そうとせずに、業者に相談することをおすすめします。補修費用は穴のサイズによってことなりますが、1か所あたり3,000円~10,000円程度です。
外壁の穴は放置すると危険!すぐに対処しよう
外壁に開いた穴は、小さなものでも雨水が入り込むと、外壁から家全体にダメージが広がってしまいます。すると、建物の安全性が低下して甚大な被害につながるおそれがあります。また資産価値が低減してしまうケースもあるため、穴を発見した際はできるだけ早めに業者に相談することが大切です。