木造外壁の塗装を塗り替えるタイミングは?適切な塗料も合わせて解説
木造外壁は時間とともに劣化し、様々な症状が現れます。適切なタイミングで塗り替えを行うことで、建物の耐久性を維持し、美観を保てるでしょう。この記事では、木造界壁の塗装を塗り替えるタイミングについて解説します。適切な塗料の種類も合わせて解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:3分
目次
木造外壁の塗装を塗り替えるタイミング
木造外壁の塗装を塗り替えるタイミングは、前回の塗装から3~5年後です。それに加え、以下の症状が現れた時に塗り替えを行いましょう。
- 膨らみや形状が違う場所がある
- カビが生えている
- シロアリが発生している
- 外壁が腐っている
- 塗装の剥がれがある
膨らみや形状が違う場所がある
外壁の一部に膨らみや歪みがある場合、塗膜の内部で湿気がたまり、木材が膨張している可能性があります。膨らみや歪みは塗装の防水効果が低下しているサインであり、そのまま放置すると木材が腐食する原因になるため注意が必要です。早めに塗り替えることで、外壁の劣化を防げます。
カビが生えている
木造外壁にカビが発生している場合、湿気がこもりやすい環境になっている証拠です。カビは見た目が悪くなるだけでなく、木材を劣化させる要因にもなります。特に、外壁塗装の防水機能が低下しているとカビが発生しやすくなるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
シロアリが発生している
シロアリは木材を食害し、建物の強度を大きく低下させる恐れがあります。外壁に小さな穴が開いていたり、内部がスカスカになっていたりする場合、被害を受けている可能性があるため注意してください。塗装の劣化はシロアリの侵入を助長するため、早めの塗り替えと防虫対策が重要です。
外壁が腐っている
木材が腐っている場合、すでに塗装の保護機能がほとんど失われている状態です。腐食が進むと外壁の強度が落ち、最悪の場合、張り替えが必要になることもあります。腐食が軽度のうちに塗装を塗り替えることで、修繕費用を抑えられるため、計画的に行いましょう。
塗装の剥がれがある
塗装が剥がれていると、防水性や耐久性が低下し、木材が直接雨風にさらされる状態になります。直接風雨にさらされることで、劣化の速度が速まるため注意が必要です。ひび割れや剥がれが目立つようになったら、早めに塗り替えを行い、さらなる劣化を防ぎましょう。
木造外壁の塗装に適した塗料
木造外壁の塗装に適した塗料は、以下の2つです。
- 造膜型塗料
- 浸透型塗料
造膜型塗料
造膜型塗料は、木材の表面に塗膜を形成し、外部からのダメージを防ぐタイプの塗料です。「下塗り用塗料」と「上塗り用塗料」の2種類があります。下塗り用塗料の役割は、素材への吸い込みを防ぎ、上塗り塗料との接着を良くすることです。上塗り塗料は、木材や下塗り塗料を保護することで、木材に色を付ける役割があります。
雨や紫外線から木材をしっかりと保護することができるため、外壁の耐久性を向上させたい時に効果的です。ただし、季節や気候による木材の伸縮に対応できず、塗膜にヒビが入ったり塗膜が剥がれたりする場合もあります。
浸透型塗料
浸透型塗料は、木材の内部に染み込むことで保護するタイプの塗料です。塗膜を形成せず、木材本来の風合いを活かしながら内部まで保護できます。通気性が高いため、湿気がこもりにくく、木材の呼吸を妨げません。柿渋やオイルステインなどの種類があり、繰り返し塗り込んで仕上げることも可能です。ただし、表面を覆わないため造膜型塗料と比較すると耐久性や耐水性は劣ります。
適切なタイミングで塗り替えをして家を長持ちさせよう!
木造外壁の塗装は、膨らみや歪み・カビの発生・シロアリの被害・塗装の剥がれなどのサインを見逃さず、適切なタイミングで塗り替えることが大切です。目的や環境に応じて適切な塗料を選び、外壁の美観と耐久性を維持しましょう。