遮熱塗料 屋根用
「サーモアイ」シリーズ商品詳細
目次
■塗膜トータルで反射性能を向上
従来の遮熱塗料は、上塗りのみの場合と、中塗りと上塗りの場合が一般的でした。しかし、前者は反射性能を上塗りのみに頼ってしまうという問題点が、後者は一工程増加することで、コストや工期に負荷をかけてしまうという問題点がありました。
- 日本ペイントでは、反射性能を有するシーラー・プライマーの開発に着手。下塗りに遮熱技術を使用することで、従来と同工程で遮熱性能を向上させることに成功したのです。
- 上塗り塗料には新たな顔料技術「赤外線透過混色」を採用。上塗りの遮熱性能を向上させただけでなく、上塗り層で反射できない赤外線をなるべく吸収させずに、透過させることで、下塗りの遮熱効果を最大限に発揮します。
下塗り(反射性能)+上塗り(赤外線透過混色+反射性能のPower Up)=塗膜トータルで反射性能を向上
■シーラーの表面造膜性
- シーラー・プライマーともに、造膜性を持ち、反射性能を有する下塗り材を開発しました。特にシーラーの造膜性は、従来タイプの浸透形シーラーと比べ、付着力と表面固化性の双方で優れており、上塗りの仕上がり向上に貢献します。
- さらに、樹脂成分が吸い込まれやすいスレート基材の場合でも、シーラーの造膜性が樹脂の吸い込みを抑制するため、上塗りの吸い込みが抑制され、充分な塗膜性能発揮が可能となりました。
造膜性+吸い込み抑制=性能を発揮し仕上がり向上に貢献
■幅広い商品ラインアップと耐久性
遮熱顔料独自コントロール技術を従来よりも向上することで、遮熱性能を向上。
また、同様の色相を表現しながら、従来の遮熱塗料と比べ、赤外線の反射率を向上させる事に成功しました。
■長期に遮熱性能を保持することが可能
遮熱性能には色相が大きく関係しているため、塗膜に汚れが付着したり、色相が変化することで、遮熱性能が低下してしまう場合があります。サーモアイはそれらの要因から屋根を守り、長期間に渡って遮熱性能を保持することが可能なのです。
■幅広い色相ラインアップ
工場向けには遮熱性能の高い、清涼色を合計18色ラインアップ。さらに、床用の色相では、床向けの色相6色に、ライン向けの色相2色を加えた8色をご用意。それぞれのニーズに対応した幅広い色相選択を可能としています。
■環境技術実証事業により効果を実証
環境技術実証事業とは、環境省の主導により、環境保全効果等が有用な技術の普及促進と、環境産業における経済活性化を目的として実施されている事業であり、第三者機関による客観的な評価によって、その効果が実証されます。サーモアイは、この実証事業において、効果を実証されています。
■商品体系
工程 | 商品名 | 系統 | 全標準色 | 容量 | ポット ライフ |
---|---|---|---|---|---|
上塗り | サーモアイ4F | 2液弱溶剤4フッ化フッ素樹脂 屋根用太陽熱高反射(遮熱)塗料 |
つや有り 40色 |
15kg (塗料液13.5kg/硬化剤1.5kg) |
6時間 |
サーモアイSi | 2液弱溶剤シリコン系 屋根用太陽熱高反射(遮熱)塗料 |
15kg (塗料液13.5kg/硬化剤1.5kg) |
6時間 | ||
サーモアイUV | 2液弱溶剤耐UV特殊ウレタン樹脂 屋根用太陽熱高反射(遮熱)塗料 |
15kg (塗料液13.5kg/硬化剤1.5kg) |
6時間 | ||
サーモアイヤネガード | 1液弱溶剤特殊アクリル樹脂長期防錆型 屋根用太陽熱高反射(遮熱)塗料 |
3分つや有り 18色 |
16kg | − | |
サーモアイロードW | 1液水性特殊アクリル樹脂 路面用太陽熱高反射(遮熱)塗料 |
つや消し 8色 |
16kg | − | |
下塗り | サーモアイシーラー | 2液弱溶剤エポキシ樹脂 太陽熱高反射(遮熱)シーラー |
− | 15kg (塗料液12.5kg/硬化剤2.5kg) |
6時間 |
サーモアイプライマー | 2液弱溶剤エポキシ樹脂 太陽熱高反射(遮熱)さび止め塗料 |
− | 16kg (塗料液14.4kg/硬化剤1.6kg) |
6時間 |
工場、倉庫、戸建て住宅、体育館、プラント、ビル、マンション、ホテル、飼育施設、公共施設、商業施設、レジャー施設、集会所などのスレート素材屋根・金属素材屋根・コンクリートモルタル素材屋根や敷地内の路面・床面などの塗り替え
■塗装仕様書
■波形スレート屋根、住宅用化粧スレート屋根など 塗り替え
工程 | 塗料名 | 塗り回数 | 使用量 (kg/m2/回) |
塗り重ね 乾燥時間(23℃) |
希釈剤 | 希釈率 (%) |
塗装方法 | 膜厚/ 回(μm) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下地調整 | ごみ、ほこり、かび、こけ、藻など、付着物は入念に除去する。素地に近づけ9.8MPa(=100kgf/cm2)以上の高圧水洗が望ましいが、高圧水洗ができない場合はホースで水を流しながら金属ワイヤブラシなどを用いて清掃する。水洗い後は翌日まで乾燥させる。旧塗膜がある場合は、浮いたり、割れたり、膨れたりしている劣化塗膜、露出している着色セメント層を入念に除去する。十分に付着している活膜は残してよい。 | ||||||||
下塗り | サーモアイシーラー | 1〜2※1 | 0.14〜0.28 | 4時間以上 5日以内※2 |
無希釈 | ー | はけ、ウールローラー、 エアレススプレー |
− | |
上塗り | 4フッ化フッ素 | サーモアイ4F | 2 | 0.15〜0.18 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
シリコン | サーモアイSi | 2 | 0.15〜0.18 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
耐UV特殊ウレタン | サーモアイUV | 2 | 0.15〜0.18 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
特殊アクリル (厚膜長期防錆型) |
サーモアイヤネガード | 2 | 0.26 | 16時間以上 10日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | 80 | |
1 | 0.5 | − | 5〜10 | エアレススプレー※3 | 150 | ||||
縁切り | 水切部で化粧スレートの上下の重なり部分が塗料でつまっている箇所は縁切りを行う。 |
- 注)上記の各数値は、すべて標準のものです。被塗物の形状、素地の状態、気象条件、施工条件などによりそれぞれ多少の幅を生じることがあります。塗料の塗り重ねは所定の塗り重ね乾燥時間をまもってください。(縮み、割れ、乾燥不良などが起こります)
- 注)旧塗膜は、健全な状態であることを想定しています。
- 注)遮熱塗料は、特殊な調色をおこなっていますので、使用量が少なくなると、色相が変化して見えたり、十分に隠ぺいしなかったり、遮熱性能が低下するなどの場合があります。十分な使用量が得られるように、必ず標準塗装仕様を厳守してください。
- ※1)ぬれ感が出るまでを目安にしてください。素地への吸い込み箇所がある場合は、その部分を増し塗りしてください。
- ※2)高温下では硬化反応が著しく速まるため、上塗りを3日以内に塗り重ねてください。塗り重ね間隔が空くと、上塗りとの密着が悪くなります。その場合は、再度下塗りを塗装するか、ペーパーをかけるなどしてください。
- ※3)塗膜強化のためのフレーク原料を含んでいるため、エアレス塗装する場合、フィルター類は外してください。
■鋼板屋根、トタン屋根など 塗り替え
工程 | 塗料名 | 塗り回数 | 使用量 (kg/m2/回) |
塗り重ね 乾燥時間(23℃) |
希釈剤 | 希釈率 (%) |
塗装方法 | 膜厚/ 回(μm) |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
下地調整 | 膨れたり、割れたり、浮いている劣化塗膜、さび、付着物などの周辺をワイヤーブラシ、ケレン棒などで除去する。溶接部のさびは、電動工具で除去する。油脂分、水分は溶剤拭きを行い清浄な面とする。 | ||||||||
(補修塗り) | サーモアイプライマー | 1 | 0.16〜0.18 | 4時間以上5日以内※1 | 塗料用シンナーA | 0〜10 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜5 | エアレススプレー | − | |||||||
下塗り | サーモアイプライマー | 1 | 0.16〜0.18 | 4時間以上5日以内※1 | 塗料用シンナーA | 0〜10 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜5 | エアレススプレー | − | |||||||
上塗り | 4フッ化フッ素 | サーモアイ4F | 2 | 0.12〜0.14 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
シリコン | サーモアイSi | 2 | 0.12〜0.14 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
耐UV特殊ウレタン | サーモアイUV | 2 | 0.12〜0.14 | 3時間以上 7日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | − | |
0〜10 | エアレススプレー | − | |||||||
特殊アクリル (厚膜長期防錆型) |
サーモアイヤネガード | 2 | 0.26 | 16時間以上 10日以内 |
塗料用シンナーA | 0〜5 | はけ、ウールローラー | 80 | |
1 | 0.5 | − | 5〜10 | エアレススプレー※2 | 150 |
- 注)上記の各数値は、すべて標準のものです。被塗物の形状、素地の状態、気象条件、施工条件などによりそれぞれ多少の幅を生じることがあります。
塗料の塗り重ねは所定の塗り重ね乾燥時間をまもってください。(縮み、割れ、乾燥不良などが起こります) - 注)旧塗膜は、健全な状態であることを想定しています。
- 注)遮熱塗料は、特殊な調色をおこなっていますので、使用量が少なくなると、色相が変化して見えたり、十分に隠ぺいしなかったり、遮熱性能が低下するなどの場合があります。
十分な使用量が得られるように、必ず標準塗装仕様を厳守してください。 - ※1)高温下では硬化反応が著しく速まるため、上塗りを3日以内に塗り重ねてください。塗り重ね間隔が空くと、上塗りとの密着が悪くなります。
その場合は、再度下塗りを塗装するか、ペーパーをかけるなどしてください。
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