壁の黒ずみ掃除におすすめの方法は?原因別の落とし方と注意点
壁の黒ずみを落とす掃除方法とは
この記事を読むための時間:3分
「壁の黒ずみが落ちない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?壁の黒ずみは、原因によって適切な掃除方法が違います。黒ずみが落ちないなら、掃除方法が間違っているのかもしれません。そこでこの記事では、壁の黒ずみを落とす掃除方法を原因別に紹介します。掃除の注意点も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
目次
壁の黒ずみはなぜできる?
室内の壁にできる黒ずみの正体は、そのほとんどが油性の汚れによるもの。料理で油をキッチンはもちろんのこと、触った壁に付着する手アカや皮脂も油性です。油は酸化することで黒くなるうえ、粘着性があるので表面にほこりなどが付着して黒くなってしまいます。油性の汚れ以外の原因では、コンロやストーブ、換気扇などの周りに、ススによる黒ずみができることも。そしてもちろん黒カビの可能性もあります。
【原因別】壁の黒ずみを落とす掃除方法
それでは、壁の黒ずみを落とす掃除方法を、①油②手アカ・皮脂③スス汚れ④カビの原因別に見ていきましょう。
油による黒ずみ
キッチンの壁でよく見られる黒ずみは、油汚れによるものです。付着してすぐには黄〜茶色で、時間が経つにつれ黒くなっていきます。油汚れは粘着性が強いため、非常に落としにくい汚れです。油性の汚れは酸性なので、アルカリ性の洗浄剤が効果的。重曹、もしくはさらにアルカリ性の強いセスキ炭酸ソーダなどを使うのがおすすめです。直接壁に吹きかけてブラシやスポンジでこする、もしくは染み込ませた布巾で拭くなどして落としてみてください。
手アカ・皮脂による黒ずみ
手がよく触れる部分などにできる、手アカ・皮脂による黒ずみも、アルカリ性の洗浄剤が効果的です。しかし、油汚れより粘着力が低いので、比較的落としやすく、中性洗剤で落ちる場合もあります。洗剤をお湯で薄めて布巾に染み込ませ、黒ずみ部分を拭き掃除してみてください。
スス汚れによる黒ずみ
石油ストーブを使っている部屋の壁や、ガスコンロの周りに見られるスス汚れ。その正体は、煙中の炭素微粒子やタールが多いですが、空気中の細かい粒子状の汚れがたまってできることもあります。スス汚れはブラシなどで擦って落とすのが効果的です。落ちない場合は、重曹などの弱アルカリ洗剤を使用してください。水で濡らすのは逆効果なので、できるだけ乾いた状態で落とすのがおすすめです。
カビによる黒ずみ
カビは、発生の初期段階であれば自分で除去できます。壁のカビ除去におすすめなのは、「エタノール」などの消毒用アルコール。エタノールはカビを殺菌する力が強いことで知られています。また、漂白効果が足りない場合は、漂白効果がマイルドな「酸素系漂白剤」を選ぶのがおすすめです。壁が複数箇所に発生している場合や、面状に広がっている場合は業者に依頼しましょう。
重要!壁の黒ずみ掃除の注意点
「塩素系のものと酸性タイプを混ぜない」などの基本的なことはもちろんのこと、壁の黒ずみを掃除する際にはいくつか注意したいことがあります。
壁やクロスの素材によっては洗剤の使用や水拭きNG
壁に洗剤を使用する際には、壁の素材に注意が必要です。布製の壁紙が貼られた壁や土壁は、水拭きができません。洗剤ごと水分を吸収してしまい、劣化に繋がるのです。判断材料は、水を弾くかどうか。壁に少し水をつけてみて、吸収したら水を使う掃除はやめておいてください。
漂白剤による壁の変色に注意
壁の黒ずみを漂白剤で落とそうとすると、壁紙の色まで漂白してしまう可能性があります。そうなると、掃除をしても落とせません。特に強力な「ハイター」や「カビキラー」などの塩素系漂白剤の使用は避けるのが無難。どうしても使用したい場合は、壁の目立たない部分で試してみてください。
壁のカビを上から隠すのはNG
壁にカビの黒ずみができてしまった場合、上から新しい壁紙を貼ったり、ペンキを塗って隠すのはNGな方法。なぜなら、壁紙やペンキの下でカビが繁殖して、被害が大きくなってしまうからです。カビができた場合はしっかり除去してから補修し、除去が難しい時には業者に依頼しましょう。
長年の壁の黒ずみもスッキリ解決しよう!
壁の黒ずみの掃除方法について紹介しました。間違った方法や、適切でない種類の洗剤で掃除をすると、落ちないばかりか壁を傷つけてしまう可能性もあります。特に漂白剤の使用には注意して、原因を見極めて掃除に取り掛かりましょう。スッキリ落とせると、気分も部屋も明るくなるはずです!
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